マーラーを聴く
5月18日は、クラッシク作曲家のグスタフ・マーラーさんのご命日です。
ちょうど没後100年だそうで、マーラーの特集雑誌が3冊ほど出ていました。ミーハー的クラシック音楽ファンである私は、ご他聞に洩れず、映画「ベニスに死す」で甘美な第5交響曲第4楽章(アダージェット)でメロメロになって、マーラーの名を知りました。
マーラーのCDも山ほど買い込んだのですが、実のところ、あまりそれを聴いていません。どうしてかって?マーラーの交響曲は長過ぎるんですよ!もともと気が短い性格で、そのために世界最短文芸である俳句をやっているほどの人間が、どうして1時間以上も同じ音楽を聴いていられますか!(笑)しかもマーラーの曲って、五目めんかゴッタ煮のようにいっぱい何でも詰め込まれていて、消化不良を起しそうではないですか。
しかし、時にマーラーの音楽は天国的に美しく、やっぱり心をとろとろに蕩かしそうなんです。ひょっとすると、マーラーは大河的な映画の伴奏音楽だと思って聴いていればいいのかも知れません。そういえば、マーラーの曲って、市川崑監督(おはん)も伊丹十三監督(タンポポ)も、そしてあの黒澤明監督(乱)も、使っているんですよね。ぽっかり時間が空いたときにでも、ゆっくり聴くとしましょうか。
メニューの字ほそくて読めぬ薄暑かな 大波