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追悼 懐かしき鬼瓦

山田五十鈴、そしてアーネスト・ボーグナイン、ともに95歳で旅立ちました。私よりも20歳年長での他界は、大往生と言っていいかもしれませんね。俳句と呼ぶのは恥ずかしいけれども、そこで一句。

  四萬6千日アーネスト・ボーグナイン逝く      大波

アーネスト・ボーグナイン。ギョロ目、口も鼻も特大で二重顎。まあ、醜男の部類に属するでしょうね。それがなんとなく人懐っこい雰囲気を醸し出して、哀愁さえ漂うというキャラで、忘れられない俳優でした。「地上より永遠に」が最初のご対面、フランク・シナトラを苛め抜く凶暴さと憎たらしさが強烈な印象でした。

この人と馬面のリー・マーヴィンが並ぶと、いつもなんとなく不穏な気配。「日本人の勲章」「特攻大作戦」「北国の帝王」と三本もご贔屓の二人組を観ることができて、悪人面が大好きな私はとても満足でした。

親孝行の反モテキ青年を演じた「マーティ」でアカデミー賞を獲得したわけですが、私が最もボーグナインに入れ込んだ映画は、おそらく「ワイルドバンチ」でしょうね。ウイリアム・ホールデン親分に常に影のように付き従って、最後には荒野の果てに殉じてしまう。これぞ男だっ、絶滅危惧種の鬼瓦だっ!…大、大、大、大好きでした。

山田五十鈴さんは、「蜘蛛巣城」「どん底」「用心棒」の黒澤明映画三本が忘れられません。荒っても洗っても手から血が落ちない狂気を、山田さんのように表現できる俳優を他に知りませんでした。「用心棒」で司葉子をいじめる悪女の迫力も山田さんならでは。はてさて、要するに私は、悪人、悪女が好きなのかな?(笑)

お二人のご冥福を祈ります。

(追伸)その後、私のPCが再び調子悪くなり、ながらく書き込みをお休みさせていただきました。でも、体のほうは、元気いっぱいですので、ご休心くださいませ。

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