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冷たい熱帯魚

去年見逃した(あるいは見落とした)映画のうち、最も観たかった作品がこれです。ようやくDVDで観ることができ、予想以上の凄まじさに度肝を抜かれました。

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とにかく、普通の俗悪なオヤジにしか見えなかった「でんでん」が、実は連続バラバラ殺人犯であることを知ったときの驚きは、それこそハンパなかったですねえ。妻役の黒沢あすかと二人で、風呂場で遺体を解体する場面をいったん見てしまったからには、もうレバ刺しは絶対に食べれなくなったかも…(笑)。あるいはドラム缶で何かを燃やしているのを見かけたら、あれは人骨にガソリンをかけて燃やしているのかも、と思うかもしれません(笑)。

登場する人物すべてにギラギラした存在感がみなぎっているのは、園子温監督の剛腕演出力によるものだと思います。キネマ旬報の監督賞に選ばれたのは当然でしょうね。彼の風貌や話し方は、決して好きではないのですけれど(笑)。

もう一本、「第9地区」も最近ようやくDVDで観て、ショックを受けました。南アフリカの旧アパルトヘイト地区に不時着浮揚した宇宙船から現れたエビ型エイリアンに対する差別問題がテーマという、前代未聞のSF大作でした。人類の人種偏見意識はエイリアンにまで及ぶという絶望的な展開に、SFもついにここまできたかと感慨を深くしました。

映画は、まだまだ、面白い。…そうじゃありませんか?

   釦つけの妻の残せし針祭る   大波

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