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岩波新書「歌謡曲」

所用があって電車で遠出しました。電車の中で頁を開いたのが、高護「歌謡曲」という岩波新書としては異色のジャンルの一冊でした。

言ってみれば、新書版の日本歌謡史みたいな本でしたが、演歌系よりもポップス系の記述が多くて、結構楽しめました。

中でも1950年代末から日本中をリズムの嵐に巻き込んだロカビリーのブームについての記述が興味を惹きました。日劇のウェスタン・カーニバルって知っていますか?山下敬二郎、ミッキー・カーティス、平尾昌明のいわゆるロカビリー三人男人気絶頂のころの日劇に私も行ったことがありましたっけ。

女の子たちの黄色い声援で歌なんかほとんど聴こえないあの興奮ぶり、坂本九や飯田久彦はまだ新人の感じでした。ステージに雨霰と飛んでゆく五色のテープに私も大いに呆れ返って、こりゃオレの守備範囲の音楽じゃねえや、古巣のジャズに戻ろうと思ったものです。

でも、あれが時代というものだったのでしょうね。今となれば、超懐かし音楽です。いろいろとノスタルジーに誘われる珍しい岩波新書でした。

   潮風に心もとなき花芒     大波

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