« 2010年8月2日 | トップページ | 2010年8月4日 »

映画・新旧「ゼロの焦点」

冬の北陸を舞台にした映画を観れば、少しは暑さしのぎになるかもしれないと思って、松本清張生誕100年記念映画として公開された「ゼロの焦点」リメイク作品を、DVDで鑑賞しました。Img_0685


色調を抑えた撮影でしたので、能登金剛に打ち寄せる冬の荒波などは、予想どおりなかなか迫力がありました。でも、肝心のストーリーには、いろいろ盛り込み過ぎたのではないかなあ。市長選挙の運動場面なんかうるさく感じられましたし、工場主の鹿賀丈史のピストル自殺なんてあまりに突発的で、必然性がまったく感じられませんでした。Img_0686


広末涼子、中谷美紀、木村多江の女優陣は、みんな一生懸命がんばっていましたけれど、残念ながら上滑り気味と言わざるを得ませんでした。犬童一心監督には、もう一度、「ジョゼと虎と魚たち」のころの原点、ゼロの焦点に戻って欲しい(笑)と思いました。Img_0683


口直しというのではありませんが(笑)、1961年の「ゼロの焦点」オリジナル版もついでにまた観てしまいました。こちらはシンプル・イズ・ベストの一直線の構成。さすが「砂の器」の野村芳太郎監督で、切れ味バツグンでした。真冬の北陸の断崖絶壁は、やっぱりモノクロ映画に限りますねえ。

銀幕の波のしぶきも夏の果        大波

| | コメント (0)

« 2010年8月2日 | トップページ | 2010年8月4日 »