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映画「告白」

だいぶ長い間映画館(=シネコン?)に行ってなかったのですが、これだけはどうしても封切で観たいと思って、「大」編集の作業を縫うようにして観に行ったのが、中島哲也監督の映画「告白」でした。中学校の生徒に愛児を殺されたシングルマザー教師の復讐劇。すべての学園ドラマをひっくり返してしまうような衝撃的な内容で、湊かなえの原作本は昨年の「本屋大賞」を受けていますが、まさかあの本が映像化できようとはまるで思わなかったので、「アバター」よりも「アリス・イン・ワンダーランド」よりも「座頭市 the Last 」よりもスクリーンで観たいと思ったのでした。Img_0262


予想を上回る凄まじさで、ラストまで息もつかずに映像の虜になってしまいました。中島監督の「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」のカラフルでポップな楽しさはカケラもありませんでしたが、モノクロに近い映像と緻密な計算に基づくカット割り、それらに絡むロックのリズムで、前代未聞の血みどろの悲劇が淡々と語られ、原作以上の深みを出すのに成功したのではないかと私は思いました。特に、氷のような表情で、生徒への復讐を語る松たか子の恐ろしさは一見の価値があります。「ヴィヨンの妻」につづいて、いよいよ大女優への道を歩き続けているんだなあ、と感嘆いたしました。

十薬の群るる野に来て告白す        大波

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