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小曽根真「ロード・トゥ・ショパン」

小曽根真さんは、日本の現役ジャズ・ピアニストの中ではトップ・ランクに位置する人。その小曽根さんがショパンを題材にジャズっちゃおうと思ったのが、例のショパン生誕200年のブームと関わりがあるのかないのか、私はまったく存じません(笑)。でも、このCDを聴いてよかったと思いましたよ。さすがはクラシック音楽にも造詣の深い小曽根さん、「プレイバッハ」のジャック・ルーシエ風の大衆的な噛み砕き方はまったくせず、剛毅なジャズのリズムでショパンをバリバリ噛み砕き、時にはあの叙情的なショパンのメロディをリズムの洪水の中に溺れさせてしまうようなこともあえて敢行し、小曽根さん自身の音楽を再構築するのに成功しているのです。頭が下がります。時にはほとんどショパンには聴こえず、ドビュッシーなどの印象派音楽に聴こえてしまう点もなきにしも非ずですが…。オープニングとエンディングの曲でボーカルを取りいれ、ショパンの故国ポーランドの情景を浮かび上がらせたこと。ジェリー・マリガンの演奏でも名高い「前奏曲ホ短調」(プレリュード・イン・Eマイナー)に、ハーモニカを起用してメロディの美しさを際立たせたこと、等々小曽根さんはやっぱりタダモノじゃないなと思いました。

  羊腸の坂の半ばの桜は葉        大波

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