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BRUTUS「吉本隆明特集」

東京では何年ぶりかの積雪だったそうですけれど、道路の雪は昼ごろまでにほとんど溶けて、別に歩きにくいとかコケそうになったとかいうこともなかったですね。多摩センターの駅まで買い物に行って、本屋さんをのぞいたら何と!あの雑誌BRUTUSの吉本隆明特集が目に入ってきました。60年安保世代の私には、決して忘れられない詩人・思想家で、ばななのパパの吉本さん。まさかこんなビジュアルな雑誌の特集に取り上げられるなんて、予想もしていなかっただけに、ちょとショックでした。私にとって吉本さんは、いつまでも、「芸術的抵抗と挫折」や「抒情の論理」などのシャープな批評を書く著者であり、「佃渡し」や「水の秋の物語」などの深い美しい詩を書く詩人なのです。この特集のように、糸井重里さんの解説つきで人生論のようなものを語る人って、私の思う吉本隆明とはだいぶ距離があるのですが…それは、まあ、世代の違いということで仕方ないでしょうね。そうか、吉本さんも、司馬遼太郎なみの「賢者」になってしまったのか。そう思うと、なぜか寂しい気持ちになってしまった節分でした。

  雪やむや梅はほのかに赤らめる        大波

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コメント

わたくしは70年安保世代、というには「世代」で括られるのが大嫌いなので、たまたまそういう時代を生きただけですが、「試行」の直接購読者だったので、ほとんど全作品を読んでいますし、講演会にも出かけたし、伊豆で溺死しかけてからおかしくなって(話が止まらなくなります)、こういう人生論染みた話もするようになってもつきあっていますが、やはり一味違う人生論だなあとは思います。老いは誰にも来ますが、老いるという事に忠実というか、惚けるってこういうことだぜという感じで、なかなか貴重な人です。

投稿: 猫髭 | 2010年2月 3日 (水) 09時36分

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