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ドラマ「その街のこども」

実は放送から一ヶ月近く時間がたっているのですが、HDD録画しっぱなしでなかなか観る時間が取れないままでいて、昨夜ようやくじっくり観たNHKのスペシャルTVドラマです。阪神淡路大震災の15周年を迎えて作られたもので、たまたま新神戸駅でしりあった森山未来と佐藤江梨子の男女二人が、深夜の神戸市内をさすらいながら、1995年1月17日の大災害で受けた心の傷跡を、それぞれ少しずつさらけ出してゆくという構成の作品でした。佐藤江梨子は無二の親友を地震で亡くしたショックからいまだに立ち直れずにいて、また森山未来は逆に地震で大儲けした父親を心中許せずにいるという複雑な設定でしたが、夜を徹してぼそぼそと交わされる関西出身の二人の会話がとてもリアルで、最後まで引き込まれました。前にもこのブログに書いたと思いますが、私は大震災の数年前まで神戸に単身赴任しており、あの美しかった港町を第二の故郷と思うほど好きだったので、震災直後に神戸に駆けつけてそのあまりの変わりように衝撃を受けた経験があります。つい最近のハイチの地震もそうですが、本当に自然災害は怖ろしい。このドラマはそのことを声高に叫ぶのではなく、むしろ淡々と抑えたトーンで語っていたのが心に残りました。脚本は映画「ジョゼと虎と魚たち」の渡辺あや。関西弁を活かした秀作ドラマだと思いました。

  春風のいささか強く吹きつのり       大波

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