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句集「でこぽん」

この人もまた旧知の句友、中村阿昼さんの第一句集「でこぽん」が届きました。CDを一回り大きくした正方形サイズの句集で、真四角デザインの句集はなかなか珍しいのではないでしょうか。とてもオシャレな感じです。句は年代順に並んでおり、私は彼女が俳句を始めたころからの知り合いなので、ええっあれはもう十二年も前の出来事だったのか、と驚いてしまいました。トシとるわけだよなあ。「碧さんの字はすぐわかる寒雀」松山に住む阿昼さんの初学のころの印象深い句。碧さんとは河東碧梧桐のことで、碧さんのあのカッキンコッキンとした強烈なクセ字を知っている人ならば、「寒雀」の季語のあっせんがこの他には考えられない唯一無二のものだと納得されることでしょう。その阿昼さんも、いまや三歳児の母親。「冬晴るる二十二世紀まで生きよ」とわが子に愛情深く呼びかけています。「大」の春号で、もうちょっとくわしくこの句集を取り上げるつもりですが、夏井いつきさんが後書で言うとおり「明るく愉しい句集」であり、何度も読み返したくなる正方形なのでした。

  南国より句集のとどく春隣        大波

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