« 2009年11月12日 | トップページ | 2009年11月14日 »

時雨忌に…

先日、「おくのほそみち」で名高い松島に吟行に行ったばかりなので、俳聖松尾芭蕉を思うことが多いのですが、芭蕉が亡くなったのは陰暦十月十二日、今の暦で言うと今月28日が時雨忌ですね。しかし、昨日今日の雨による肌寒さから、月遅れの今頃こそが時雨忌にぴったりだとは思いませんか? 芭蕉をめぐる本はそれこそ山のようにあるのですが、最近古本屋さんで買った小室善弘さんの「芭蕉に聴く~「去来抄」に学ぶ作句法」(本阿弥書店)という本が目下の愛読書です。タイトル通りに、「去来抄」を難しい古典としてではなく、現在俳句つくりを楽しんでいる私たちの役に立つ実用書として分かりやすく読み解いた、たいへんに有り難い本なのです。文中、俳聖は「芭蕉さん」という親しみをこめた呼び方で登場し、例の「言ひおほせて何かある」といった発言に対する解釈などがひとつひとつ丁寧に説明されていて、そ、そ、そうか、なるほどなあ! と納得したこともしばしばでした。出版されてからだいぶ時間のたった本なので、今簡単に手に入るかどうか分かりませんが、芭蕉好き、俳諧好きにはおすすめ本です。それにしても、急に真冬になったようなこの寒さ。みなさん、風邪など引かないようにね。

  時雨忌のしぐれ模様の空であり      大波

| | コメント (0)

« 2009年11月12日 | トップページ | 2009年11月14日 »