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岸本尚毅句集「感謝」

岸本尚毅さんから、新しい第四句集「感謝」(ふらんす堂)のご恵贈をいただきました。後書によれば、「感謝」とは、故田中裕明さんの選をうけて俳誌「ゆう」に発表した句も収録したので、今は亡き人への感謝をこめてこの句集名にしたとのことです。岸本さんと田中さんは、もともと波多野爽波の「青」の同門。いかにもキッチリした岸本さんらしい佳い句集名だと思いました。岸本さんとは俳誌編集者時代の仕事上のおつきあいに加えて、何度か吟行にご一緒したこともあり、その溢れんばかりの才能と俳句への愛情の深さに直接触れることができました。たとえば、この句集のなかの「秋深し日ざしは風に消えやすく」のような何気ない句に、私は長年の俳句修練の一端を見たような気がします。そうかと思うと、「蟻がゆく小津安二郎こんな景」といった句もあり、ほんとうに自由自在。しばらくは、この「感謝」で、じっくり俳句の勉強ができそうです。ほんとうに、感謝。

  風おこる凡夫の家の萩の叢       大波

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