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抜歯体験

別に初体験ではありませんが、歯を抜かれるのはやはり厭なもの。センセイに「さあ、これからここの歯を抜きますからねえ」と宣告されて、椅子の上でじっと待っているのはとても切ないっす。やがて口の中に何かが侵入し、ガガガガシュワッと抜歯作業が始まります。ほんの一瞬ですけれど、顔全体がバラバラに壊れてしまうような感じのときがあり、たぶんあのとき歯を抜かれたのかな? やがてこわごわ目を開けて、かたわらのテーブルを見ると、血まみれになった小さな歯がそこにあり、おお、あれがオレの一部分だったものだ。70年も頑張ってくれたけれど、とうとうお別れだなあ。長い間、有難う。成仏してくれよ。そこでセンセイの「はい、これでオシマイです。きょうはお酒呑んじゃダメですよ。はい、お大事に…」という声に送られて、歯科医院をあとにしたのでございます。折から、台風接近中とのことで、空には黒い雨雲がまがまがしくトグロをまいておったのでございます。

でも、大雨で被害を受けられた方に比べたら、私の抜歯なんておよそササイなことに過ぎませんね。謹んで、お見舞い申し上げます。

  奥の歯を抜かれて帰る野分中         大波

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