津輕弁ジャズ
伊藤君子の歌った「津輕弁ジャズ~JAZZDAGA? JAZZDAJA」というこのCD、たしか2年ほど前にリリースされた珍品です。伊藤君子は美空ひばりの歌を聞いて歌手になろうと思ったというジャズ・ボーカリスト、歌のうまさでは最高峰と言っていいと私は思っています。彼女は小豆島生まれですから、津輕弁ジャズとは、はてな?と、首を捻ってしまいますが、聴いてびっくり! 例えば「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」などは、「連(へ)でけって、お月様さど、星コの中さ」と見事に津輕訛りで歌いこなしているんですねえ。それもその筈、「英語/津輕弁/共通語対訳歌詞カード」を見ますと、津輕弁訳は伊奈かっぺいら津輕ネイティヴが受け持ち、たぶん君子さんを強力指導したんだと思います。伊藤君子さんの言葉…「津輕弁には、ふるさとへの想いを掻き立ててくれるものがある。ジャズには、遠く輝くものへの憧れを掻き立ててくれるものがある。そこに私の音楽の旅がある」…なぜ彼女が津輕弁でジャズを歌ってみようと思ったかが、言い尽くされているではありませんか? じじばばのしゃべる生粋の津輕弁は、同じ東北人の私だって、70%はよく解かりませんけれど、きっと若い世代の津輕弁はかなり標準語化しているんだろうなあ。
短夜の夢にも津輕よされ節 大波
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