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平岡正明の死

平尾昌章ではなくて、平岡正明、新左翼系ジャズ評論家です。脳梗塞で9日に68歳で亡くなりました。「ジャズ宣言」とか「ジャズより他に神はなし」とか、やたらにトンガった評論を書く人でしたが、文章は感性のままにブッ放す非論理的なところが実に面白かったです。かなり昔になりますが、私は山下洋輔トリオに取り憑かれて新宿の「ピットイン」というジャズ喫茶に通い詰めたことがあります。あのころジャズは音楽そのものではなくて、ある種のムーブメントだったような気がしますが、平岡さんはそんな時代にピッタリの評論家で、私はかなり好きでした。平岡さんは新左翼運動の退潮以降はジャズから歌謡曲に走り、山口百恵や三波春夫、美空ひばりなどをサカナに好き勝手放題の論を繰り広げていましたが、それもまた私は大好きでした。死亡記事を読んで初めて知ったのは、彼が私より三つも若かったこと、ちょっと早すぎるんじゃないかいと呟きながら、やっぱり、一つの時代が完全に幕を閉じてしまったのを感じないではいられませんでした。

  ぴんと指反らして夏のタビックス         大波

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