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いけちゃんとぼく

西原理恵子(サイバラリエコ)のガキの悪戯書きみたいなマンガは決して嫌いではなく、だいぶ前になりますが「恨みシュラン」とか「まあじゃんほうろうき」などは結構読みまくっていました。でもサイバラは八方破れのマンガを描き続けているうちに何かを掴んだのでしょうね。気がついてみると、手塚治虫文化賞と文化庁メディア芸術賞をダブル受賞するようなド偉いマンガ家に成長していたんですよ! そのサイバラの今のところの究極の傑作が「いけちゃんとぼく」で、民放のテレビ番組(「ザ・ベストハウス」とか「王様のブランチ」とか)で「絶対泣ける本」と喧伝しておりましたので、どんなものかと読んでみたら、なんとこれが本当に泣けるんです(笑)。これは一種のファンタジー、絵本なのかマンガなのかよく分かりませんが、風船に目鼻をつけたような「いけちゃん」という不可思議な生き物と暮らしている男の子の物語です。サイバラのことですから、シンプル・イズ・ベスト的な単純な線と色が活き活きしていて、ふだんのサイバラよりぐっと文字の数が減って、抑えたストーリーになっているのが魅力的です。これが映画化されていまロードショー中だとのこと、「いけちゃん」の声を蒼井優がつとめているらしいですが、観に行くかどうかはまだ決めていません。なんだかドタバタ忙しい昨今、映画を観にいく時間もなかなか取れなくて、私はちょっぴり悲しいです。

  女坂にて汗ぬぐふ蒸暑かな         大波

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