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ひばりとシャープ

ちょっと用があったので国立に行き、ついでに駅前の「DISC UNION」に寄って、中古のLPレコードを数枚買い求めました。今やLPレコードは骨董品と同じ、オリジナルの希少盤はン万円もするので、おいそれとは手が出ません。中古ではないのですが、復刻盤は思い出したようにポツリポツリと売り出され、これもなかなか人気があるようです。今日手にしたのは、そんな復刻の一枚「ひばりとシャープ」というディスクです。美空ひばりが演歌ではなくてジャズやポップスを歌った盤は、ご本人も好きだったとみえて何枚か出ているのですが、これはひばりのお気に入りバンドの原信夫とシャープス・アンド・フラッツをバックに歌いまくったいわゆる「ファン垂涎」のレコードですね。ライナーノーツ(解説)は、私がかつて最も信頼を置いていたジャズ評論家の油井正一さん、その油井さんがひばりを「近代日本が生んだ大歌手」と大大的に絶賛しているんですから、ひばりちゃんの洋物の歌にもタイコ判がペタンと押されたようなもの。ただ歌を聴くと、水島哲という人の訳詩があまりにひばりっぽいので、つい笑っちゃいます。「帰らぬ人と知りながら/今日も呼ぶあなたの名/思い出も今ははかなく…」なんて歌詞が、じつは「ダニーボーイ」の訳詩だなんて、思わずのけぞっちゃいますね(笑)。ひばりちゃんは、世界のどんな歌も、みんなひばりワールドの一曲に歌いこなしてしまう大歌手なのでした。

  大学の前までつづく花菜かな        大波

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