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手塚治虫「新宝(寶)島」

小学校3年か4年だったと思いますが、友人の家でこの漫画を見せてもらい鮮烈なショックを受けたことを、70を過ぎた今もありありと思い出します。当時私は本気で漫画家になりたいと思っていましたから、それまでの漫画にはなかった斬新なストーリー展開、動きのあるダイナミックな絵柄、表紙にローマ字でSHINTAKARAJIMAと大きく書かれたロゴ、等々に興奮しまくって、自分もいつかはこんな漫画を描いてみたいと念じたものです。手塚先生の全国デビューの漫画ですから、後年のような巧みな線やタッチこそまだありませんでしたが、なにか革命的な匂いのようなものが一冊の漫画本に立ちこめていたという気がします。そののちこの「新宝島」は幻の漫画本になってしまい、神田神保町あたりでオリジナル本が数万円で取引されているという噂を聞いたことがあります。その「新宝島」がついに小学館から復刻出版されて、この漫画の原作・構成にあたった酒井七馬の研究などを盛り込んだ「新宝島読本」つきの税込定価二千円で売り出されており、勿論私も早速買い求めました。あのころ私はまだ子どもで、当時のお金で25円もする本はとても買えませんでしたから、ついに今、その本を手にしたという喜びにうち震えています。いやぁ~嬉しいぃぃぃ~~~よぉ~~~(笑)。

  啓蟄や老いて漫画をなつかしみ         大波

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