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「クラシックを聴け!」完全版

「クラシックを聴け!」完全版(ポプラ文庫)の著者、許光俊は音楽評論家。ただ、かなり異端の評論家なので、「レコード芸術」とか「音楽の友」、「MOSTLY CLASSIC」とかのメジャーな音楽雑誌では名前さえ見かけることがありません。そのかわり、音楽業界の権威に左右されることなく、思ったことをズバズバ書くので大変に面白く、かつ大変にタメになることが多いのです。この許さんのおかげで、私はそれまで全く聴いたことがなかったヘルベルト・ケーゲルとか、エンリコ・バティスとかの指揮する元気な音楽を聴くことができました。また同じく許さん著の「オペラに連れてって!」完全版(青弓社)のおかげで、ピーター・セラーズ(映画俳優のピーターとは別人)演出の舞台をニューヨークに移したモーツアルト「フィガロの結婚」のDVDを観て、ド肝を抜かれました。「クラシックを聴け!」は、その許さんの八方破れ音楽評論の集大成で、私は文庫化する前のオリジナルから読んでいますが、一言でいえば血湧き肉躍る面白さ。お勧めです。許さんは、クラシック音楽はすでに滅びた、だから今はただ聴け! というのですが、考えてみれば俳句ももう滅びていますね。だから、今はただ詠め! ということかな。

  建国の日や会葬の列長く      大波

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