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恋の映画誌

きのう、初恋映画の話を書きましたが、フランスのヌーヴェル・ヴァーグ映画に特に詳しい映画評論家・山田宏一の本に「恋の映画誌」(新書館)があって、映画の中の恋のさまざまな様相を取り上げています。この本の表紙の写真がトリュフォーの「突然炎のごとく」、ジャンヌ・モローが影絵のようになって男と見つめ合っているシーンです。 そして裏表紙が「モロッコ」、マレーネ・デートリッヒが外人部隊のゲーリー・クーパーを追いかけて砂漠の果てまで走る有名なシーン。この2枚の映画スチールを見るだけで、ああ、恋ってなんと切なくはかないものなんだろうと胸がキューンとしてしまうのですね。本の中ではほかに、ジャン・ギャバンが号泣する「望郷」、ヴィビアン・リーが美しくて切なかった「哀愁」、アメリカン・ロマンスの粋「カサブランカ」、アリダ・ヴァリが破滅的な恋に身を焼く「夏の嵐」、野獣と美女が心を通わす「キングコング」(旧版)まで入っています。私たちは実人生ではドラマティックな恋愛など経験できるわけもありませんけれど、映画を観ることによって主人公たちの恋に喜び、恋に泣く人生に完全に同化できるのですから、私のような根っからの映画オタクは、年中恋しているようなものですねっ(笑)。

  太陽熱パネルの前に梅早し      大波

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