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闇の子供たち

私の町のシネコンでは、「シネ・アーツ」という名で、過去に単館上映されて大きな評価を受けた作品などをセレクトして、上映しています。その一本、阪本順治監督の「闇の子供たち」をきょう鑑賞しました。正直、新年早々、凄い映画を観てしまったと思いました。タイを舞台に、幼い子供たちが人身売買され、生きたままの臓器提供や、売春を強要されるという凄まじい現実を題材にした重く辛い作品。子供たちは一室に監禁されて、エイズに冒されて使い物にならなくなった子はポリ袋に入れられて、ゴミ棄て場に放り出されるという場面もありました。梁石日の原作小説の映画化なのに、まるでドキュメンタリーのようにリアルで、東南アジアの貧困の現実と、私たち日本人の無関心さがオブラートに包まれることなく表現されていたと思います。出演したのが、江口洋介に、「篤姫」の宮崎あおい、「天地人」の妻夫木聡、佐藤浩市という大河ドラマ級のキャスティングなのに、華やかさなど全くなかったのも驚くばかり。一途なNGO少女を演じたあおいちゃん、盗撮専門の臆病なカメラマン役の妻夫木くん、それぞれ大河とは全く異なる役柄を誠実に演じて、強い印象を残してくれました。ぶっちゃけた話、掛け値なしの傑作です!! このシネ・アーツでは、来週、やはり妻夫木くんの「ブタがいた教室」を上映しますが、これも傑作の予感がしますので、ぜひ観ようと思っています。

  泣初の涙は頬に凍りけり      大波

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