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風のガーデンの花々

もう一度だけ、テレビドラマ「風のガーデン」について書かせてください。あのドラマを観て、実は一番心に沁みたのが、タイトルバックから本編まで豊富に登場する季節の花々でした。俳句に詠まれるような花はほとんどなく、いわゆる洋花が中心でしたが、実に素朴で、いかにも北海道の大地で咲き誇っているような自然さが、心を癒してくれました。あの花々は、テレビ局の美術さんが用意するような人工的なものとはとても思えず、いったいどうしたのだろうと思っていましたが、ドラマのメイキング本を読んだところ、なんとあれは実際に二年間をかけて造園した「風のガーデン」で栽培の花たちだったんですねえ。なんでも脚本の倉本聡が、旭川のホテルのガーデンがとても気に入って、そこをガーデニングした造園家の女性に頼みこんで、ドラマ用の「風のガーデン」を作ってもらったんだそうです。そこまで徹底した舞台つくりのドラマは、はじめて観ました。花はすべて夢のようにきれいだったし、神木隆之介演じる知的障害の子が口にする私家版花言葉はみな面白かったし、本物のガーデンと花々がドラマの奥行きを深くしていたんだな、と感銘を受けました。ちなみに私が好きだった花は、平原綾香の歌のタイトル(「カンパニュラの恋」)にもなったカンパニュラ・ブンクタータ・ウェディングベルという長い名前のホタルブクロの一種の花。それから、やっぱりエゾエンゴサクでしょう。一度でいいから、エゾエンゴサクが群れて咲いているところを実際に見たいと思いました。

  町なかの小さき畑の大根かな       大波

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