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大石内蔵助は誰だ?

…というわけで、頃は元禄の赤穂浪士の討ち入りの夜を迎えたわけですが、私は昔からどうも「忠臣蔵」の物語が好きになれないのです。あれは、美しい主君の仇討というより、凄惨な集団テロだったんじゃないの、という気分が正直しましてね。私と同じような気持ちだったらしい深作欣二監督が赤穂浪士テロ説の映画をつくろうとしたものの、主演の萬屋錦之助に猛反対されてメッタクタに意図を潰され、深作映画最大の失敗作「赤穂城断絶」をつくったというのは有名な話のようです。そんな忠臣蔵に好意的ではなかった私が唯一好きだったのは、大河ドラマ「峠の群像」での緒形拳の知的で人間的な大石内蔵助でした。次が映画「四十七人の刺客」の高倉健の不器用ながら頭脳的な内蔵助。この映画では、吉良方の参謀、色部又四郎役の中井貴一の冷徹な演技も最高でした。私の記憶では、他に大石内蔵助を演じた俳優は、長谷川一夫をはじめ、片岡千恵蔵、坂東妻三郎、市川右太衛門などの大御所ばかりですが、松竹と東宝で二度内蔵助を演じた八代目の松本幸四郎(今の幸四郎のお父上)が最も内蔵助らしかったと思います。おっと忘れていた、深作監督二度目の忠臣蔵映画「忠臣蔵外伝 四谷怪談」があったっけ。この映画の大石は津川雅彦でしたが、それよりも無理に話をつなげた「四谷怪談」のお岩様を演じた高岡早紀のほうが印象強くて…。でもこりゃあ、珍しく大好きになった忠臣蔵映画でしたっ。

  討入の日の星のなき夜空かな      大波

  

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