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代々木小春日

最近、私のボケ状態は恐ろしいほどのスピードで進行しており、きょうなんか十句出しの句会があるっちゅうのに、コロッと句帖を忘れて出かける始末でありました。激ヤバッ! 慌てて駅でメモ帖を買い求めて代々木公園に入り、句会前の小1時間、目を皿のようにして句材を探しまわりました。折から代々木は紅葉黄葉落葉の真っ盛り、うららかな小春空の下、小さな子供連れとホームレスのおじさんたちで大いに賑わっており、次から次へと俳句になる景が目に飛び込んできました。分厚く散り敷いた落葉に子どもたちが「キャッキャッ」と言いながら寝転がって遊び、母親たちがそれに金色の銀杏落葉をふりかけてやるという微笑ましい情景。一方では、一心不乱にぎんなんを拾い集める人あり、上半身はだかになってランニングする人あり、散歩の犬と追いつ追われつの人あり、「神留守」ってどこの国の話? こんなに句材に恵まれちゃっていいの? という幸福な俳人となりました。でもね、句材が豊富なことと実際に俳句がいくつできるかは全く別な話。結局句会で十句そろえるのには、ギリギリまで頑張らなくちゃなりませんでした。教訓……、俳人は、たとえ自分自身を忘れても、句帖だけは忘れてなりません。

  風おこる刻を待ちては椎落葉       大波

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