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ハッピーフライト(つづき)

「ハッピーフライト」の矢口史靖(しのぶ、と読むらしいです)監督は、私より30も年下の若さですが、かねがね感心しているのは彼の作品が全部彼自身のオリジナル脚本であり、どの作品でも必ず主人公の役名を「鈴木」としている不思議な頑固さです。例えば「スウィングガールズ」の上野樹里は「鈴木友子」でしたし、「ひみつの花園」の西田尚美は「鈴木咲子」でした。そして「ハッピーフライト」のパイロット役の田辺誠一の役名は「鈴木和博」。実に徹底しています。ちなみに「ハッピー…」の他の登場人物の役名を調べてみると、準主役でCAの綾瀬はるかが「斉藤」、寺島しのぶは「山崎」、吹石一恵は「田中」、田畑智子が「木村」、岸部一徳が「高橋」と、まるで日本人の姓名の数の多い順に役名をきめているかのようです。この不思議なこだわりはいったい何なのでしょね。矢口監督のもう一つのこだわりは音楽ですが、シナトラの「come fly with me」を使うなんて、いい度胸してますよね。だって、シナトラの歌はきっと権利料が天文学的にバカ高いのではありませんか。しかし映画の主題歌としてあれ以上ピッタリの曲は他にありませんし、必要経費は興行収入で十分カバーできるという自信があったのでしょうね。噂によると、矢口監督はソフトで穏やかなお人柄だそうですが、私の診たところでは随所に頑固なこだわりがあって、本当はきっと意志の強い人なんだろうと思うのです。その芯の強さで、これからも面白い映画をつくってくださいな。

  黄落の一本道の奥の奥         大波

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