« 2008年11月5日 | トップページ | 2008年11月7日 »

黒人俳優の歴史

とうとうアメリカ初の黒人大統領が誕生しましたね。近未来SFパニック映画などでは、既に黒人の大統領が登場していましたが、それが現実のものとなるとは、いささか感慨深いものがあります。映画の中の黒人で私がもっとも印象深く記憶しているのは、ジョン・フォード監督の西部劇「バファロー大隊」に出ていたウッディ・ストロードという俳優です。目玉がギョロッとして頬骨が高く、男っぽくて騎兵隊の制服がよく似合う人でした。それまでの黒人俳優と違って、なんとなく「自立」した雰囲気の役者でしたが、西部劇のことですからやはり主役というわけにはいかず、「重厚な味付」にとどまっていました。黒人俳優が主役に躍り出たのは、やはり、シドニー・ポワチエあたりからではないでしょうか。でも、「夜の大捜査線」では明らかにポワチエが主役なのに、アカデミー主演賞を獲ったのは準主役で白人のロッド・スタイガーの方でしたね。その後は、デンゼル・ワシントンが「クリムゾン・タイド」の潜水艦でジーン・ハックマンと互角のパワーで激突し、ダニー・グローヴァーは「リーサル・ウエポン」でメル・ギブソンをよく助け、サミュエル・L・ジャクソンは「パルプ・フィクション」でジョン・トラヴォルタとつるんで殺し屋の仕事に精を出し、モーガン・フリーマンは「許されざる者」「ミリオンダラー・ベイビー」でクリント・イーストウッドの片時も欠かせない相棒となり、黒人俳優の地位はジリジリと向上してきたと言っていいでしょう。黒人俳優総出演の音楽映画「ドリームガールズ」などを観て、映画の中の黒人のポジションもついに「CHANGE」したかと私は思いました。そうです、いつも映画の方が現実より先へ進んでいるんです。バラク・オバマさんには、近未来SF映画の大統領のように、地球破滅の前に冷静で勇気のある判断と行動を起こしてほしいものだと心から思います。

  山蔭の風やはらかき小春かな     大波

| | コメント (0)

« 2008年11月5日 | トップページ | 2008年11月7日 »