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日本のジャズ歌手たち

LPレコードのコレクターの間では、掘り出し物は都心では見つからないが、郊外の中古レコード屋で時にとんでもない大物が網にかかるという伝説があります。でも、昨今のようにLPレコード一枚に4万~10万という投機的な高値のつく世の中、幻の貴重盤はほとんど買い尽くされてしまい、郊外にいったってそうそうは珍品にぶつかることもなさそうです。私は俳句吟行の帰りに、よく国立駅前のディスクユニオンに立ち寄るのですが、ここでも「おおっ!」と飛び上がるような貴重盤にお目にかかったことは、殆どありません。そんな中でも、「日本のジャズ歌手たち~ジャズコン華やかなりし頃」と銘うったLP2枚組は、お安い値段の割には内容がかなりよく、まあまあお買得でしたね。何しろメンバーが凄い。お若い皆さんはほとんど知らないと思いますが、笈田敏夫、丸山清子、沢村美司子、ティーヴ釜苑(かまやつひろしのお父さんでしたっけ?)、メリー大須賀、レイモンド・コンデ、フランキー堺、新倉美子、黒田美治、松尾和子(この人はもともとジャズ・ボーカリスト)、マーサ三宅、山崎唯、宝とも子、旗照夫、星野みよ子、吉屋潤、沢たまき、エトセトラ……さあ、いったいこのうち何人をご存知ですか? 歌はみんな超うまい、フランキー堺の「セ・シ・ボン」なんかギャグ入りの自由自在な快唱で、聴けば必ずブッとびますよ。歌手たちに共通しているのは、本場ジャズへの切々たる憧れ、アメリカへの憧れですが、あの頃アメリカという国が世界不況の発信地となってしまうところまで落ち込むとは、もちろん誰も思っていなかったですね。懐かしいジャズソングを聴いていると、なんだかちょっと複雑な気持ちになってしまうのでした。

  SIDE BY SIDE と黄花コスモスに      大波

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