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追悼 緒方拳

きょうも、詩集「告知」に対するお手紙がどっさりきました。一通ずつ読んでいくと、じわじわと目から涙がこぼれてくるんですね。句集「一羽」のときもそうでしたが、読んでいただいた方のやさしいお気持ちが痛いほど伝わってきて、ただただ泣けてくるんです。お手紙とメールを送ってくださるみなさん。一人ひとりにお礼状は書きませんけれど、ただただ嬉しく有り難く、感謝あるのみです。ほんとうに有難うございました。

緒方拳さんが亡くなったのは、やはり衝撃でした。彼は私より一歳年長に過ぎなかったのです。そりゃあないんじゃないの、緒方さん。緒方さんというとすぐ思い出すのは、放送局の食堂で大河ドラマ出演中の彼とよく出会ったこと。確か「峠の群像」の収録中だったと思いますが、大石内蔵助の扮装のまま、お盆に定食(だったと思いますが…)を載せて、ニコニコしながら席につこうとしている姿をよく見かけました。ああ、ほんとにフランクで自由な精神の役者さんなのだなあという印象を受けました。俳優としては「復讐するは我にあり」など今村昌平映画に出ていた時期の緒方さんがとても好きです。人間の業のようなものを、実にシャープに、かちっとキマった演技力で、的確に表現していたと思います。ご冥福を祈ります。

  老優のまた一人逝き身にぞ沁む      大波

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