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「グーグーだって猫である」鑑賞

わずかな時間の隙間を縫って、とうとう映画「グーグーだって猫である」を観ました。ジンワリと胸に迫って、正直、泣いてしまいました。泣いた原因は、犬童一心監督が原作の大島弓子ワールドを愛し抜いていて、彼流のやりかたでその気持ちを100%映像化したためだと思います。大島さんは、映画の中では小泉今日子演じる「小島麻子」。あくまで静かで繊細なキョンキョンの抑えた演技は絶品です。原作ではNちゃんとされるアシスタントの「ナオミ」を演じる上野樹里が、対照的に躍動感溢れるナチュラルな若さを表現し、これまた絶品。私は映画冒頭のサバというグーグー以前の飼い猫の死の場面で早くもジンワリきてしまったのですが、映画ラスト近くにこのサバの霊が再び人間の姿(大後寿々花)で逢いにきたシーンでは、もう涙がとまらなくなってしまいました。この間、主役の愛猫グーグーを擬人化したりすることは徹底的に避けて、猫としての存在感を活き活きと描写したのが、成功の原因だと思います。映画全編にわたって吉祥寺の街と井の頭公園が美しく捉えられ、焼き鳥の「いせや」も、メンチカツの肉屋「佐藤」も、ハモニカ横丁も、そのままの姿でスクリーンに登場します。11月にまた井の頭公園を吟行しようと思っていたので、超嬉しかったです。

  裏の扉を開ければ虫の夜の在りぬ     大波

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