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映画「20世紀少年」

原作漫画の全20数巻を読んでしまった私としては、この映画を観にいかないわけにはいきませんでした。実はヤ~な予感がしていたのですが、不幸にして予感は当たっていたようです。その予感とは、テレビ屋監督堤幸彦のつくる映画だということから来る不安といっていいでしょうか。この人は達者すぎて何でも面白くつくってしまうところが、実に不安なのです。この映画もそうでした。原作が面白すぎる漫画でしたから、賢明な堤監督はヘンにこねくりまわさず原作の完全コピーに徹したようで、その魂胆がミエミエなところが私は実は気に入りませんでした。これって映画でしょ? 原作漫画なんか一度ぶちこわしてから、自分の気にいったように作ってもよかったんじゃありませんか? 「どろろ」のような典型的な改悪作品もありますが、あれは志が低かったからダメ。今後第2部第3部とつづくのでしょうが、どうか志の高い映画らしい映画を見せてくださいよ、カントク。結局、強く印象に残ったのは、主役ケンヂ役の唐沢寿明が赤ちゃんをおんぶしてコンビニの店長をしている風情が実によかったこと。そのコンビニに働くブスッと愛想のわるい店員の池脇千鶴がとてもリアルだったこと、ぐらいでしょうかね。うははは。

  秋灯の二十世紀の遺物めき      大波

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