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夏は怪談映画

BSで今、昔の怪談映画をシリーズで放映しています。怪談映画といえば、大映か新東宝。もちろん全部モノクロで、いくら色を沈めて作ってもカラーの怪談映画は少しも怖くありませんね。色をつけるならば、いっそ血糊がドバッと噴き出すホラー、スプラッタ映画でしょう。小泉八雲の原作を映画化した「怪談」というカラー映画もありましたが、あれは別。小林正樹監督が「雪女」や「耳なし法市」などのお話を実験的に映像化したファンタジーではないかと私は思っています。正統的な怪談映画はやはり入江たか子の化け猫ものや、何度も映画化されている四谷怪談、番町皿屋敷、牡丹灯篭といったところではないでしょうか。今夜私が観たのは、録画しておいた「怪談蚊喰鳥」という正統派怪談映画。小唄の師匠にヤクザの遊び人、不気味な按摩さんと、怪談映画にはつきものの役者がそろっていて、たっぷり堪能いたしました。按摩さんに扮した船越英二(英一郎のパパ)がぬらりとして気色の悪いこと! 中田康子のお師匠さんの色っぽいこと! 今の日本映画では決して再現できないレトロな雰囲気に酔ってしまいました。それに部屋に掛けっ放しの蚊帳、あれが妙に怖いんですね。今や蚊の退治には全部ベープマットになってしまって、蚊帳の怖さも情緒も失われてしまいました。こんな話をえんえんと書き込んでいるこのオレも、超古くなってしまったなあ。

  幌蚊帳の外に添ひ寝の母のこと      大波

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