« 2008年7月13日 | トップページ | 2008年7月15日 »

女性俳句の世界第6巻

「大」に「女性俳句の飛翔」と題する評論みたいなものを連載している関係で、角川さんが出した「鑑賞 女性俳句の世界」を第1巻からすべて買い進めてきました。一巻2667円の定価ですから、正直、しんどいっすよぉ(笑)。つい最近、最終巻の第6巻を買って、「やれやれ、これで一段落だ」と実にホッとした次第。でも、この第6巻は、現在活躍中の四十代から七十代の女性俳人27人を、それより幾分若い(そうでない人もいるのかな?)俳人、歌人、詩人がそれぞれ代表的な句を取り上げて論じており、なかなか興味深いものがありますよ。例えば宇多喜代子さんを小澤實さんが論じ、黒田杏子さんを小島ゆかりさんが、辻桃子さんを岸本尚毅さんが、正木ゆう子さんを坪内稔典さんが、そして藺草慶子さんを秋山夢さんが、といった取り合わせです。私が最も気に入ったのは、先ごろ評論集を読んだばかりの池田澄子さんを仁平勝さんが鑑賞したものです。仁平さんは池田さんの真骨頂はディテールの卓抜さにあると指摘しており、それは彼女が一見「平凡」で「些細」と思える日常的な場所にこそ人生にとって大事なものがあると認識しているからだと述べていますが、う~~む、全くまったくその通りですねえ。つまりこれこそ本質的な俳句だと思います。私が好きな池田さんの俳句…「震度2ぐらいかしらと襖ごしに言う」「先生ありがとうございました冬日ひとつ」「人が人を愛したりして青菜に虫」「減れば買う塩味噌醤油日短か」

  また味噌を買ふを忘るる夕焼雲       大波

| | コメント (0)

« 2008年7月13日 | トップページ | 2008年7月15日 »