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映画「クライマーズ・ハイ」

いろいろな作業が一段落したので、映画を観にいきました。横山秀夫原作、原田眞人監督、堤真一主演「クライマーズ・ハイ」。以前、佐藤浩市主演でテレビドラマが放映されたときもそうでしたが、日航ジャンボ機墜落という大事故に沸き立つ地方新聞社編集局のドラマは、私もかつては報道記者だっただけに、他の映画・ドラマとは比較にならないほど心を捉えて離しませんでした。自分もあの当時の興奮の坩堝の中の一人であるかのように、熱っぽい気分になってしまうのです。映画はだだっ広い編集局の隅々までリアルにつくりこまれ、手前で堤真一と堺雅人が演技しているとすると、遥か後景で電話をかけたり議論していたりする人々まで確かにウソ臭くない動き方をしており、その集団演技指導に原田監督の実力が十分に見て取れました。堤真一の演技がベストだったのは当然として、泥だらけになって御巣鷹山の事故現場を取材に駆け回る堺雅人が、「篤姫」の将軍家定と同一人物とは信じられない迫力の名演。原作にもTVドラマにもなかった映画だけの設定で、女性記者の尾野真千子が男勝りのフットワークでスクープを追うハナシもありましたが、確かにこういう小憎らしい女性記者が他社にいたよなあと思うほどの存在感でした。いい映画だったのかそうでもないのか私にはよく分かりませんが、「クライマーズ・ハイ」は、原作・TV・映画の三者ともに、元記者として大事にしたい作品なのでした。

  七回忌せまる四万六千日      大波

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