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ザ・マジックアワー

001_2 テレビ画面から、一頃は朝から晩までしゃしゃり出ていた三谷幸喜の顔が全面撤退し、現在は井上真央とF4の連中がのさばりかえっています。ようやく機は熟したなと思い(笑)、映画「ザ・マジックアワー」を、校正や打ち合わせの間隙を縫って、観に行きました。三谷映画の特徴はリアリズムから遥かに離れた完璧なつくりものの世界。まるまる童話かファンタジーの世界なので、そこに入り込めるかどうかは個人個人の好き嫌いにかかっています。私の答えは、「好き」。でも、今回はちょっとやり過ぎだったのじゃないかな、三谷さん。笑いがスベってしまうパーセンテージが、これまでで最も多かったような気がします。きっと映画に対する愛情があふれすぎたのではないかと思います。その中で無条件に可笑しくて、笑いが止まらなかったのは、寺島進の超マジメなギャングと、売れない役者佐藤浩市を懸命に支えようとする誠実なマネージャー小日向文世、の脇役二人です。この二人の力は予想以上に大きかったのでは…。三谷演出の白眉は、深津絵里が張りぼての三日月に座って英語のナンバーをしっとりと唄う場面ですね。このシーンを考えついただけで、三谷幸喜は天才かも知れないと思いましたよ。「ざ・有頂天ホテル」のYOUの歌に匹敵する素晴らしさです。映画の中に、「黒い101人の女」と言う映画を監督している故市川崑も登場し、しみじみとした感慨を味わいました。

  梅雨晴れの空のマジックアワーかな     大波

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