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むかしの映画女優

BSやCSで古い名作日本映画を観ていて私たちをワクワクさせるのは、むかしのスター女優たちの極上の美しさのせいではないでしょうか。とんでもない美しさなのですよ、これが(!)。例えば、後に作曲家の故黛敏郎夫人になった桂木洋子。最近「結婚の条件」という浅丘ルリ子主演の青春映画で、義兄の愛人役の彼女を観たのですが、まだ十分に可憐さの残る美貌にほのかな陰影があり、うわぁーたまんねぇな、右翼音楽家の敏郎くんが魂を奪われたのもムリはねえぜ、と画面から目が離せなくなってしまいました。それから、永遠の処女というアブない讃辞を捧げられた原節子。「青い山脈」や小津映画の数々を観ると、肩パッドの入ったテイラードスーツがあんなに似合う女優さんは空前絶後でしょうね。キレの悪い台詞回しの甘さまで魅力になってしまうのだから、美女はお得です。私にとっての極めつけは新珠三千代です。映画デビューして間もない日活時代の彼女は、淋しげで楚々とした美しさの典型でしたね。特に漱石の「こころ」を映画化した市川崑作品での彼女は絶品。あんなに和服姿でうなじの美しい女優さんていなかったのではないでしょうか。新珠三千代を見るならモノクロ映画に限る、としみじみ思いました。この話題はつづていくとキリがないので、今宵はこのあたりでいったんおしまい(笑)。

  梅雨晴の風の憩へる木立かな        大波

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