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悉く全集にあり

猫髭さんは「佳作どまり」の本をお読みになったのですか。それは、それは…(笑)。私はやっぱり恐ろしいので、本を入手したとしても、読むことができないかもね。ま、向上心の全くない私のような俳人が読む本ではないのかも知れません。ところで、大好きな故田中裕明の作品研究誌と言っていいのかな? 「静かな場所」の第3号が出ました。俳誌を読むのが嫌いな俳人(笑)の私が唯一面白く読んでいる同人誌です。裕明夫人の森賀まりさんを中心に、山口昭男さん、対中いずみさん、満田春日さん、中村夕衣さん、和田悠さんら同人のチームワークもよく、実に充実した内容の俳誌だと思います。今号は裕明さんの青春時代の句集「花間一壷」を中心に、「鷹」の高柳克弘さんら外部からの寄稿のほか、同人によるネット座談会も組まれ、キメのこまかい編集ぶりです。「花間一壷」で私の好きな句といえば、やはり「悉く全集にあり衣被」でしょう。衣被という人間的な季語が大好きなのです。皮付きの里芋を塩茹でして、ペロリと皮を剥いて食べる。あの美味しさったらないですよね。裕明さんはそのようにして、全集の著者を愛したのだと思います。全集に収められた悉くを、著者の人間まるごとを、愛したのではないでしょうか。次号はこれまた大好きな「櫻姫譚」特集だそうで、わあ、楽しみですなあ!

  虚子波郷爽波全集蝿叩       大波

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コメント

以前、田中裕明を引きながら対中いずみさんの句の鑑賞をやった時に、「悉く全集にあり衣被」を取り上げて、これは爽波全集だろうと書いたら、いずみさんから、この句が出た時はまだ爽波全集は出ておらず、では、この全集は誰の全集だろうと同人間でも侃侃諤諤という話になって、次回で蔵書を公開するという話だったので、わたくしも「静かな場所」の第3号を楽しみに待っているところです。わたくしは吉田健一全集ではないかという予想ですが、さてどうなるか。

昨日、大波選は極楽、M吉選は地獄と書きましたが、今日、元野窓のメンバーと句会をやって、昨日の今日で、M吉は水鉄砲で狙いすましたようにM吉しか採らない拙句を命中させ、しかも特選入りで、もう俳句今日でやめるとわたくしは滂沱の涙を流しながら帰ってきました。今夜の雨はわたくしの涙雨です。
おまけに、わたくししか採らないM吉の句があったりして、周りは、昨日の書き込みを読んでる連中が、ふたりは一心同体と囃すので、今夜はどん底です。俳句の神が降臨したように思ったのに、まさか後ろに疫病神が控えていようとは。とほほのほ。

投稿: 猫髭 | 2008年5月25日 (日) 01時31分

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