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隠し砦の三悪人

ぽっかりと時間が空いて、映画でも観ようかなとシネコンの時間割を見ると、ちょうど始まりそうだったのが「隠し砦の三悪人」。魔がさしたのですねえ(笑)、ふらふらと入場してしまいました。オリジナル黒澤版の「隠し砦」だって、単純きわまりない大冒険活劇映画でしたから、どんなに酷いリメイクでもまあまあ辛抱できるのでは、と思ったのです。だって監督が「ローレライ」「日本沈没」の樋口真嗣ですからね、またまた劇画調のスチャラカ・アクション映画になってしまうのは火を見るよりも明らかでした。正解。「スターウォーズ」に戴かれたことで有名な強欲な中年庶民二人組が、主役級のイケメンコンビに昇格して大暴れ。かわって武士道の三船敏郎の役を演じた阿部寛がなんとなく影が薄くなってしまっているのでした。またオリジナルでは重要なキーポイントになっていた敵方の武将・藤田進の役は完全消滅。かわって悪役として椎名桔平がダースベイダーそっくりの兜とマント姿で登場したのには大笑いしてしまいましたね。興ざめなのは、庶民代表の松本潤が反戦平和や差別否定みたいなことを口にすることですねえ。オリジナルでは、そんなこと口にしなくても、千秋実と藤原釜足が戦場をトボトボ歩くだけで、じゅうぶんに批判的存在になっていたのに…。雪姫の長澤まさみちゃんも汚れたメーキャップで健闘していましたが、オリジナルの上原美佐ほどには鮮烈な印象は受けませんでした。まあ、このリメイク映画、黒澤作品とはまったく別な特撮アクション劇画と思って、そこそこ楽しめばいいのかな。暇つぶしにはそれでいいっすよね。

  新緑や葉擦れの音もやはらかな      大波

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