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追悼リチャード・ウィドマーク

きょうの夕刊でウイドマークの逝去を知りました。もう93歳にもなっていたんですね。「死の接吻」という題の映画は何度も作られていますが、私にとってはウイドマーク出演の映画こそが唯一無二の「死の接吻」でした。「ハイエナの笑い」と言われた不気味な笑い声、車椅子の老女を階段から突き落とす冷血なアクション。強烈でしたね。実は私は大の悪役好きの映画ファンだったものですから、続いて公開された「情無用の街」(ウイドマークはギャングのボス)との二本だけで、熱烈なウイドマークのファンになったのです。ところが、当のウイドマークは人気が出るとともに次第に善人化してしまい、西部劇の「ワーロック」ではついに正義の若者役、悪役に回ったのはいつも善人のヘンリー・フォンダというよじれ現象まで起きてしまいました。これにはガックリきたものです。だから、その後も、ウイドマークが悪役に回ると私は嬉しくてたまらない。大根二枚目のロバート・テイラーをさんざん小馬鹿にする「ゴーストタウンの決闘」の悪役なんかは大好きでした。「オリエント急行」では悪の度合いがちょっと強すぎてひどい死に方をしてしまいましたがね。ほかには「刑事マディガン」で拳銃を盗まれてオタオタする刑事とか、「拾った女」のケチなスリの役とか、大作より味のある小品で本領を発揮する役者だったような気がします。また一人、個性的な俳優がこの世を去りました。冥福を祈ります。

  大戸より外にころがり落椿      大波

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