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上方落語「愛宕山」

朝ドラ「ちりとてちん」にたびたび出てくる「愛宕山」という噺。今は亡き徒然亭草若師匠の遺したカセットテープの落語は、いわばこのドラマの芯とでも言うべき存在でした。その愛宕山が実際の高座ではどのように演じられているのかをどうしても観たくなって、桂米朝師匠のDVDを入手しました。旦那のお供で京の愛宕山にやってきた幇間、谷底に土器(かわらけ)を投げて吉凶を占うという遊びで、旦那が土器のかわりに投げた小判を拾いに、傘をパラシュートにして谷底へ降り、竹を使って再び谷の上に戻るという噺なのですが、身振り動作がものを言う一席だけに演者も相当体力を使いそうです。米朝師匠はそれを肩の力の抜けた軽さでサラリと語り、う~~ん、やっぱり人間国宝級の噺家はデキがちがうわいと感心してしまいました。弟子の故桂枝雀はこの「愛宕山」を全力投球で演じていたそうで、米朝師匠に「あないにマジに力入れてどうするねん」と注意されたという逸話が残っています。いずれにしても「御茶屋噺」のひとつのこの落語、お囃子も要所要所でて春の浮き立つような空気を盛り上げており、楽しい楽しいひとときでありました。

  あたたかや落語の寄席の呼び込みも     大波

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