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姉の歌

私の姉は俳句ではなくて、アララギ派歌人の故扇畑忠雄先生に学んで歌をつくります。この姉は、弟の私同様先年伴侶を病気で亡くしたのですが、そのことを詠んだ歌を収めた合同歌集が手元に届きました。「独りの暮し」と題した十首の歌は、すべて連れ合いを亡くした寂しさを詠んだものばかり。思いを切り捨てる俳句と違って、歌はストレートに感情を表現しますので、なんかとても辛いですよねえ。「亡き夫の電池の切れし腕時計よみがへらせて我の手に巻く」…やっぱり、泣いてしまいました。傍らにいつも居た人が不意にいなくなる、ぽっかり空いた空虚感はなかなか埋めることができないのは、私にもよく分かります。でも、何も言ってやることはできません。ただ身体に気をつけて、長生きしてくれよ、と祈るだけです。

  お彼岸の近く白梅仰ぐ道        大波

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