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読む音楽

確定申告に追い詰められた反動で、古いジャズばかり聴いていました。例えば、クリフォード・ブラウンの「ウィズ・ストリングス」とか、ビル・エヴァンスの「ユー・マスト・ビリーブ・イン・スプリング」とか、定番からちょっと外れたアルバムの音楽が、結構荒れた心に沁みました。これらの音楽はみんな元々私の音楽蔵に保管されていたものを、ガイドブックの「読んでから聴け! ジャズ100名盤」(朝日新書)に触発されて、改めて聴き直してみたものです。この本は中山康樹ら音楽評論家やジャズ愛好家ら8人の共同執筆によるものですが、それぞれがたっぷり思い入れをこめて文を綴っているので、なかなか面白い。もっとも初心者には、ちょっと手ごわいかも知れませんが…。ジャズやクラシック音楽のガイドブックは、なかなかいい本にめぐり合うことがないのですが、ただの知識の切り売りではなくて、本当にその音楽を愛し抜いていることが感じられるものが、最高なのだと思います。今のところお奨めは、ジャズならば村上春樹文・和田誠画の「ポートレート・イン・ジャズ」(新潮文庫)。和田画伯のイラストはオールカラー、この人もジャズキチなので、実に楽しい本に仕上がっています。クラシックならば小説家・佐伯一麦の「読むクラシック~音楽と私の風景」(集英社新書)が好き。佐伯さんは、実は私が卒業した仙台の高校の後輩なんです。文中の思い出を語った箇所に、懐かしい広瀬川の風景などが出てきて、それが48曲のクラシック音楽と絡んで、少なくとも私には実に感慨深いガイドブックでありました。

  春めくと羞ぢらふごとくジャズピアノ      大波

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