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地獄八景亡者戯

朝ドラ「ちりとてちん」は、余命いくばくもない徒然亭草若師匠(渡瀬恒彦)が、上方落語の大作「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」を四人の男弟子に伝える涙の場面がありました(いやぁ、泣けた泣けた)。私はガキの頃からチコンキ(蓄音機)で落語・浪曲・歌謡曲を聞いて育ったためにご幼少の砌より大の落語ファン。学生時代に志ん生、円生、文楽、三木助のナマ高座に何度か接し、また就職後は大阪・神戸の関西勤務合わせて9年に及び上方落語も多少は齧りましたけれど、この「地獄八景」だけは今度の朝ドラまでよく知りませんでした。そこでなんとか「地獄八景」の本物を観てみたいと思い、落語のソフトが比較的充実している新宿紀伊国屋のDVD売場に駆けつけて、故桂枝雀演じた「地獄八景」のDVDを買い求め、自宅でじっくり鑑賞いたしました。昭和58年9月、懐かしいABCホールで収録した「枝雀寄席」のDVDです。あの枝雀絶好調の頃の高座ですから、面白くないわけはない、リズミカルでスピーディで、現代風のギャグが満載の「地獄八景」になっておりました。上方落語独特の下座のお囃子もふんだんに入っていて、この演目を選んだ朝ドラ脚本家の落語に対する愛情の深さを改めて知りました。なるほど、どうせ死ぬならこんな風に楽しく地獄めぐりをしたいもの。枝雀師匠も今頃は、閻魔様を大いに笑わせているのかもしれませんね。「千の風になって」よりず~~っといいや。

  頭の溶けてしまひ団地の雪だるま      大波

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