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「文章読本さん江」文庫版

第1回小林秀雄賞の栄冠にかがやく血沸き肉躍る痛快評論、斎藤美奈子「文章読本さん江」がついに文庫化されちゃいました!(ちくま文庫) なにしろこの本は、谷崎潤一郎、三島由紀夫、丸谷才一、本多勝一郎ら錚々たる文筆家が書いた有名な「文章読本」たちをバッタバッタと斬り捨てて、このサムライたちが説く「文章」なんてただの「思想の包み紙」さと笑い飛ばした恐るべき過激評論なんです。私はショックを受け、多大な影響を受け、以後斎藤美奈子さんの書く本ならば「たまには、時事ネタ」から「冠婚葬祭のひみつ」まで読んでしまうという熱狂的美奈子ファンになっちゃったのです。美奈子本はどれを読んでも、面白くて面白くて途中でやめられません。特にこの「文章読本さん江」はクスクス笑える部分がいっぱいある一方、子供たちの「作文教育」の歴史の深い暗部まで掘り下げていて、「すげえや、この本。さすが小林秀雄賞!」と納得させられること請け合いです。美奈子本は、オリジナル本より、文庫を買え!というのが定説ですが、それは文庫化にあたって必ず重要な付け足しがあるからで、「文章読本さん江」のお楽しみフロクは、なんとブログの文章についての簡潔な考察なんですよ~~。劇場型文章のブログが、文章の貴族社会を崩壊へ導く革命の一端を担っているそうで……おいおい、ほんまかいな?

   クリスマスイブの巨きな月の出よ     大波

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