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家鴨と鴨のコインロッカー

毎年初冬のころ「多摩シネマ・フォーラム」という催しが開かれ、比較的近作で評判の高かった内外の映画を数十本、一週間余りにわたって連続で上映します。今年で17回目になるこの映画祭、気になりながら見逃していた映画を観るのになかなか便利です。ということで、今年は「家鴨と鴨のコインロッカー」を観ました。多摩パルテノン小ホールの会場は満員の盛況。うすら寒いシネコンの場内より、よほど親しめます。「家鴨…」は二人の若者が広辞苑を奪うためにモデルガンを持って国道沿いのブック・ストアを襲撃するという突拍子もない設定で物語がスタートし、途中あれこれと複雑な筋道をたどって、憂いを帯びた結末に至るという不可思議な映画でした。この映画の筋を、まだ観ていない人に話すのは、ルール違反でしょうから、それ以上のことはここに書けませんが、クエンティン・タランティーノの「パルプ・フィクション」的に、時間軸が折れ曲がった構成だということだけは言っておきましょう。瑛太の個性を生かした企画ですが、天晴れな成功作とまで言えないのは残念です。この映画の要となったのは、ボブ・ディランの名曲「風に吹かれて」。う~ん、やっぱりいい歌だなあ。

  電線を滑りてきたる冬の月         大波

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