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私のラジオ時代

私の少年時代はまだテレビがなかったので、ラジオ番組が最大のエンターテインメントでした。「鐘の鳴る丘」や「向こう三軒両隣」などのラジオドラマ。落語、浪曲、歌謡曲。「トリス・ジャズゲーム」などの音楽番組。「話の泉」などのクイズ番組。こうして私の「教養」(?)の基礎は、すべてラジオに育てられたのです。私は定年まで某放送局に奉職したのですが、入社の動機は「ラジオドラマの演出をしたかったから」ということでした。聴き手の想像力に多くをゆだねるラジオドラマの奥深さが、好きで好きでたまらなかったのです。入社してすぐに報道部門に引っこ抜かれたため、結局夢は叶いませんでしたけれど…。本当は今でも、テレビよりも、ラジオの方が好きなのかも知れません。時たま、我が家に一台だけあるラジオのスイッチを入れて、静かにクラシックやジャズの番組を聴くと、心がしっとりと落ち着いてくるのを感じます。志ん生や文楽の落語をまたラジオで聴くことができたら、どんなにいいだろうとも思います。私は、この名人たちのナマの高座に何度も接しているのですが、記憶に蘇ってくるのはラジオから流れてくる噺の数々なのです。不思議ですねえ。映像を伴わない聴覚だけの世界のほうが深く心に沈んでいるなんて。

急に冬らしく冷え込んできましたね。みなさん、お風邪など召しませんように。

  硝子戸に夕日動かず冬めける      大波

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