« 2007年11月17日 (土) | トップページ | 2007年11月19日 (月) »

「日本映画、崩壊」

きょうの谷保吟行は、予想通り取りこぼしが多く、俳句的には低調な結果に終わりました。何しろ、きょうは寒かったス。年寄りには応えたぜよ。

斉藤守彦「日本映画、崩壊」(ダイヤモンド社)という本は、日本映画について日頃私が知りたいと思っていたことが、業界の分析という形で的確に捉えられており、なかなか勉強になりました。例えば最近の日本映画は、クレジットに必ず「○○製作委員会」という文字が出てきて、「はて、あれはスポンサー集団かな?」と思っていましたが、この本の解説で当たらずと言えども遠からずであったことが確認できました。それに関連して、「アンフェア」とか「HERO」とか、テレビ番組の映画化(あるいはヒット映画のテレビ番組化)が近頃は特に多くなり、それが映画をつまらなくしている原因の一つだと思っていましたが、テレビ局の映画産業への進出ぶりがクローズアップされて、「そうか、日本映画は、もう黒澤、小津の時代とは全く違う異世界になりつつあるのだな」と実感させられました。ご承知のように私は映画もテレビドラマも大好きで、このブログでよく取り上げているわけですが、映画資本=テレビ局の大衆操作には心しなければならないな、と噛みしめる思いでありました。果たして本当に、邦画バブルはいつか崩壊するのか? いささか恐ろしい気持ちです。

  こぼれこぼれこぼれて老いぬ花柊       大波

| | コメント (0)

« 2007年11月17日 (土) | トップページ | 2007年11月19日 (月) »