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「死病映画」はもうたくさん

「世界の中心で愛を叫ぶ」がヒットしたせいか、ヒロインあるいはヒーローが病気で死んでしまう映画がヤケに多いと思いませんか? このテの映画を、今年97歳の映画評論家の双葉十三郎氏は、「死病映画」と呼びました。「ラストコンサート」というイタリー映画がありまして、余命三ヶ月という少女のために作曲家が彼女に捧げるコンチェルトをつくり、クライマックスの大舞台でその演奏を聴きながら彼女は死んでゆく、という仕掛け見え見えの作品でした。実は私は、見事にこの仕掛けにひっかかって、映画を観ながらポロポロ不覚の涙をこぼしてしまったのですが、伴侶を病気で失ったあとは当然のことながら同様の「死病映画」「難病映画」は、苦手中の苦手となりました。「黄泉がえり」とか、「今逢いにいきます」のような「蘇生映画」も苦手ですね。どうせ泣かせるならば、亡くなったあとも母が娘に愛の手紙を届けつづけるという「ニライカナイからの手紙」のように、上手に泣かせてほしいと思うのです。

俳句の吟行に行った翌日は、疲れで一日ぐったりしています。ソファに寝転がってビデオに録っておいた「居酒屋兆冶」をまた観ていたら、突然ちあきなおみが画面に現れ「ソーラン節」を歌ったりしました。そんなことすっかり忘れていたので、なんだかとても嬉しくなってしまいました。

  冬柿や鐘撞堂の影長く      大波

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