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徘徊老人日記

私が住んでいるマンションでは、しばらく前、鶴のように痩せておとなしそうな老人(男性)が、用もないのにエントランスのあたりをウロウロして、外出から戻ってくると必ず「お帰りなさい」と挨拶し、出かけようとすると「お出かけですか」と声をかけてきました。うるさいので私はこのじいさんをほとんど無視していましたが、いつの間にかその姿を見かけなくなりました。彼と入れ替わるように、今度は上品そうな白髪のおばあさんがエントランスを出たり入ったりするようになり、声をかけてはきませんが会えばじっと大きな目で見つめたりするので、閉口しています。いずれも「徘徊老人」というよりは「たたずみ老人」と呼んだほうがいいのですけれど、どの部屋の方なのか、認知症なのかそうではないのか、まるで分かりません。でも、その姿を見ると、いやな譬えですが「明日は我が身」という言葉が自然に頭に浮かんできて、エントランスを吹き抜ける秋風がぞくぞく身にしみてきます。11月に入って、一月後に私が古希・70歳を迎えるカウントダウンが始まりました。でも、トシを取るって、これでなかなか難しいもんだよなあ。

  冬近しふいに灯りてビルの窓         大波

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