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伊良湖岬の鷹よ!

愛知県渥美半島の伊良湖岬、2日間の吟行から帰ってきました。いやあ、驚きましたねえ。大砲のような望遠レンズを装備したカメラを手に手に、ずらりと岬にカメラマンが並んで、鷹が渡ってくるのをじっと待っているんです。あんな光景は初めて見ました。双眼鏡を手にしたバード・ウォッチャーも大勢いました。この季節、名高い「鷹柱」を見ようと全国からウンカのごとく集まってくるらしいのです。あの中に混じると、俳人なんかものの数ではありません(笑)。カメラマンのおじさんたちに聞くと、おとといは数千羽、きのうは数百羽と、けっこうな数の鷹を見たというのですが、私ら俳人が澄んだ秋空をいくら見上げても、見える鳥はトンビにハトにカラスにヒヨドリばかり(笑)。いっこうに鷹は姿を現さず、愛弟子杜国との再会を喜んだ芭蕉にあやかろうと待ち構えた俳人たちは、ガックリ肩を落として、ホテルに戻ってきたのでした。それでも二日目、恋路ヶ浜(いい地名でしょ?)でホテルへ戻るバスを待っている間に、たった一羽だけサシバらしい鷹の影が空を横切るのを、私たちははっきり見たのでした。よかった、よかった。俳句は満足に出来なかったけれど(笑)、芭蕉先生には申し訳が立ったような気がする。根拠のない喜びと心地のよい疲れにに身をゆだね家に帰ってきたのですが、アタマを冷やしてつらつら考えてみると、あんなに沢山のヒヨドリの群れを見たほうが強烈な印象として残っているような……私、やっぱり、困ったちゃん俳人なのかもね。以上、伊良湖岬吟行記でございます。

  鵯渡る表浜より裏浜へ        大波

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