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平井照敏先生のこと

これから書くつもりの依頼原稿に必要なので、故平井照敏先生の追悼号でもある「槇」の終刊号を読み返しました。川崎展宏先生や山下一海先生など、平井先生と友誼を結ばれておられた方々の数々の追悼文は、いずれも深く胸に沁みましたが、中でも詩人の三井葉子さんの一文に何度読んでも胸が熱くなります。この三井さんの文中でも紹介されていますが、平井先生は親しい詩人たちを集めて隔月に句会を開かれていて、私もメンバーの一人でした。(私も継続的に詩を書いており、これまでに詩集を一冊出しています。一応、俳人兼詩人ということになっていますので念の為…汗) 若い頃からの「詩友」であった三井さんは、「灯であった。照敏というひとは」とズバリと書かれ、「照敏さんはいつも、明るい灯の下でふるふるっと笑われる」やさしい人だったと回想されているのでした。泣かずにはいられません。平井先生が逝かれたのは4年前の9月。この季節になると平井先生が「境野さん、俳句って楽しい、ことばかりじゃないですよ」と言われたときの厳しいけれども優しく深い声が、あざやかに耳に蘇ってくるのです。平井先生に師事していたわけではなかったけれど、仕事と句会を通しての密度の濃い先生とのおつき合いが、今も私に俳句を続けさせている力の一つであると、しみじみ思います。

  秋の字に鬼火見しひと旅のひと     大波

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